ヘルペス性肋間神経痛の原因と対処法

 

今回なぜこのタイトルなのかと言うと、実はこのヘルペス性肋間神経痛の前駆症状の時に施術に来られる人が、たまに来られるんですよ。肋間神経痛は患部に水疱や湿疹が出来るのですが、その前に背中が痛みがひどくなることがあって、そのタイミングで施術を受けに来られるんですね。この場合、どんな施術をしても背中の痛みが快方されることはありません。むしろ悪化することさえあります。

ですから、そんな時は患者さんの背中から肋間部を見させてもらいます。

ちょっとでもぽつっと出ていたらすぐに近所の皮膚科に行ってもらうと、後からヘルペスでした。と言う連絡をいただきます。

前駆症状の段階で発見するのは無理ですが、施術をしているのに症状が悪化か全然変化ないと言う時はこう言うことが多いです。

尋常性ヘルペスウイルス(Herpes simplex virus、HSV)は、多くの人々が感染しているウイルスの一種です。このウイルスがヘルペス性肋間神経痛という症状を引き起こします。

このウイルスは、感染者の身体に潜伏しており、免疫機能が低下したり、ストレスや疲労などの要因が重なると再活性化されます。再活性化されたヘルペスウイルスHSVが肋間神経を刺激することで、ヘルペス性肋間神経痛が引き起こされるのです。

ヘルペス性肋間神経痛の典型的な症状は、胸の一部や背中に痛みや刺すような感覚が現れることです。この痛みはしばしば痒みや灼熱感とともに現れ、特に触れたり圧力をかけたりすることで悪化することがあります。症状は数日から数週間続くことがあり、一部の患者では慢性化することもあります。

水疱や湿疹が治れば痛みもなくなりますが、まれに神経痛のような痛みが残る場合があって、この段階の方は当院にもたくさん来られていますし、その改善例も多数あります。

どんな症状でもそうなんですが、ヘルペス性肋間神経痛の治療も患部だけにとらわれず、その患者さんの滞りのある場所を見つけてそれをなくして流れを良くしていく。と言う考え方で施術をしていくと免疫力も回復して症状も快方へ向かっていきます。

このページの作成者について

著者:和田俊二

~略歴~

早稲田摂陵高校~明治東洋医学院

業界歴33年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。

腰痛について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

和田はり灸院