腰椎ヘルニアと圧迫骨折

<Index>

1)腰椎ヘルニアと圧迫骨折を同時に発症したK様

2)併発した原因

3)来院動機

4)腰椎ヘルニアとは

5)圧迫骨折とは

6)K様の経過

7)考察

 

1)腰椎ヘルニアと圧迫骨折を同時に発症したK様

上郡町在住のK様は1年前膝の手術をしました。コロナの影響もあり手術後のリハビリも途中で行けなくなりました。膝の痛みは消失して、膝関節の完全屈曲・伸展は不能のまま日常生活を送られました。

 

2)併発した原因

仕事で重たいものを持つことが多く、右膝をかばいながら生活していたK様ですが、ある日重量物を持ち上げようとした時に腰に痛みがはしり、動けなくなってしましました。そのまま病院に運ばれて入院。3ヶ月病院で安静療養とリハビリをして退院されました。

 

3)当院への来院動機

自宅療養していて最初のうちは痛み痺れもなく過ごせていたが、次第に腰から足にかけての痺れ・痛みが強くなってきて歩行も困難になり来院されました。

 

4)腰椎ヘルニアとは

椎間板は線維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役目をしていますその一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。

 

5)圧迫骨折とは

脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)は、いわゆる背骨が骨折している状態です脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)は、いわゆる背骨が骨折している状態です骨が圧迫されたような形になることが多いため、一般的に「圧迫骨折」と呼ばれています転倒や尻もちをつく、といった軽い衝撃でおこります。

 

6)K様の経過

腰から足にかけて痛い・しびれる・歩行困難で、初回の時は当院の敷地にある駐車場から施術室まで歩くのもツライ状態で疼痛を回避するために上半身は右に大きく傾いておられました。

初回の施術から6回目までは整体の施術をして、まずは体のバランスを整えました。7回目以降は次回来院時もバランスの良い状態が保てるようになったので整体と鍼の施術をしました。10回目以降から整体はせずに鍼の施術をしました。

体のバランスが良い状態が保てるようになると自然と痛みの原因になっていることが多い筋肉のこわばり(筋硬結)も改善されていきますが、その部分に鍼の施術すると改善するスピードは早くなります。

K様のご希望もあり鍼の施術を中心にするようになってからは、歩行中に感じておられた痛み、痺れも改善されていきました。そろそろ仕事も始められそうだとおっしゃられていました。

7)考察

もともとK様は腰痛があり以前は鍼灸院にも定期的に通われていたそうです。その鍼灸院は自宅から遠方にあったのでこの2年くらいは足が遠のいてしまいました。

それに加えて膝痛が長期間続くことで重心のバランスが悪い状態も長期化し腰椎に負担がかかり、腰椎ヘルニアと圧迫骨折を併発する。ということになってしまいました。どちらか一つだけでも辛い症状ですが同時に発症ということなので、かなり大変な思いをされたはずです。

このページの作成者について

著者:和田俊二

~略歴~

早稲田摂陵高校~明治東洋医学院

業界歴31年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。

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