「トリガーポイント」という言葉が最近では健康雑誌などや一般紙でも取り上げられることもありお客さんからも「トリガーポイント」という単語を聞くようになりました。
以前よりも認知度があがってきましたが、まだまだ知らない人も多いことでしょう。ここでトリガーポイントを知らない人のために簡単な説明文を以下ウェキペディアから引用させていただきます。
トリガーポイント(英: Trigger point)とは、圧迫や針の刺入、加熱または冷却などによって関連域に関連痛を引き起こす体表上の部位のことである。トリガーポイントは単なる圧痛点ではなく、関連痛を引き起こす部位であることに注意が必要である。平たく言えば、患者が指摘する最も凝りの強い部位、あるいは痛みが存在する部位で、しかも圧迫により痛みが周囲に広がる部位と考えられる。トリガーポイントの留意点としては、疼痛を自覚している部位に多くは存在するけれども、かけ離れた部位に見いだされることもある点である。なお、トリガーとは「引き金」の意味である。そのため、発痛点(はっつうてん)とも呼ばれる
トリガーポイントの成因に関しては不明な点もあるが、筋肉を損傷したり酷使したりすることにより生じた筋拘縮が主因であると考えられている。さらにこの筋拘縮が長期間にわたって存在することになるのは、侵害受容器の感作によるものと考えられる。更には、交感神経系の異常興奮も関与しているとみられる。異常興奮については、トリガーポイントが継続して存在する要因として、ストレスといった精神的な側面があることを示唆している可能性がある。
以上
ジャネットトラベルとデビッドサイモンが「Myofascial Pain and Dysfunction The Trigger Point Manual」「トリガーポイントマニュアル 筋膜痛と機能障害」を出版したことによりトリガーポイントが広く知られるようになりました。著者のひとりであるジャネット医師はケネディ大統領の腰痛の治療をしていたことが有名なはなしです。
さてこのトリガーポイントですが鍼灸治療に使う経穴とほぼ一致する。という説もあります。
では何がちがうのか?
人間の身体は同じなのですが背景になっている理論が違う。ということです。
陰陽、五行などの独特の東洋思想の上に成り立っているのか、科学的な解剖、生理学の理論の上に成り立っているか。の違いです。
私は施術を学び始めた頃は独特な東洋思想になじめないところもあり、このトリガーポイントを手がかりに痛みを取る施術に傾倒していた時期があります。
しかし経験を重ね広く漢方について学んでからは東洋思想の奥深さ、味わいが少しだけ理解できるようになりました。
結局は痛みで困っているお客さんの身体はひとつなので理論がどうであれ、目の前にいるお客さんの状態をありのままに捉えることができる能力が大事なのではないか。と考えるようになりました。
このページの作成者について
著者:和田俊二
~略歴~
早稲田摂陵高校~明治東洋医学院
業界歴33年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。
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