自律神経失調症とは

<INDEX>

1)自律神経失調症とは

2)交感神経

3)副交感神経

4)自律神経が乱れると様々な体調不良の原因になる

5)自律神経の働きと東洋医学の思想

 

1)自律神経失調症とは

頭痛、動機、めまい、不安感、下痢等で病院で検査をしても異常が見られない場合を総称して自律神経失調症と言います。

自律神経は体の状態を常に一定の状態に保とうとする働きをしていて交感神経と副交感神経に分けられます。

 

2)交感神経

交感神経は敵と戦ったり、敵から逃げたりするときに働きが高まり闘争と逃走のシステムと言われます。一方、副交感神経は食事と休憩のシステムで体がリラックスしている時に働きが高まります。

交感神経が働いている時は、瞳孔は散大し、気管支は拡張、心臓の心拍数は増大し、胃は消化酵素の分泌が減り、膵臓は消化酵素の分泌が減り、肝臓はグリコーゲンを分解ブドウ糖を補給、腸は働きが弱まり、白血急中の顆粒球が増加、副腎ではアドレナリンが分泌されます。

 

3)副交感神経

副交感神経が働いている時は、瞳孔は収縮、気管支は収縮、心臓は心拍数減少、胃は消化酵素の分泌が増加、膵臓は消化酵素分泌、肝臓はグリコーゲンを合成、腸は働きが高まり、白血球中のリンパ球が増加します。

 

4)自律神経が乱れると様々な体調不良の原因になる

自律神経は互いに正反対の働きをすることで体の状態を一定に保とうとしています。公園にあるシーソーのように一方が上がれば一方は下がりお互いが働くことで体の平衡状態をもたらせてくれます。

自律神経のシーソーの働きが一方に傾いてしまっている状態だと抑制が効かなくなるので体の調子が悪くなってしまいます。自動車で例えるならアクセルを踏み続けるとスピードは加速し続けます。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れている状態を自律神経失調症ということになります。

自律神経は交感神経と副交感神経が働いて体を一定の状態に保ちます。

このバランスが崩れた状態を自律神経失調症と言います。

精神的な緊張状態が長時間続き、過度のストレスを受けると交感神経を刺激して副交感神経の戻りを悪くします。交感神経に傾き過ぎるとホルモンの分泌が抑えられたり、便秘になったりします。また血管が収縮して血流障害が起こり、肩こり、頭痛、腰痛などの症状を起こします。そして慢性的な疲労になり様々な病気を発症させる原因のひとつになっています。ストレスの多い現代社会は交感神経の緊張が起こりやすいと言えます。

また、エアコン、エレベーターや自動車など便利に快適に過ごせるようになった私たちの体はリラックスが過ぎると副交感神経を刺激して交感神経の戻りを悪くします。副交感神経に傾きすぎると増え過ぎたリンパ球が花粉などの抗原に過剰に反応して花粉症やアトピー、喘息などのアレルギー反応を引き起こします。このように過度のリラックスも様々な病気を発症させる引き金になります。

 

5)自律神経の働きと東洋医学の思想

交感神経と副交感神経のシーソーあるいはアクセルとブレーキのような関係、相手がいないと成り立たない関係を東洋医学(中医学)では陰陽の関係といいます。

同じ景色を同じ場所で見ても、時間帯によって影の長さが変わったり、空の色が変わったりするのと同じで人間の体もたえず変化しています。物事は万事変化しながら移り変わっていくという考え方が根底にある東洋医学の思想は自律神経の働きに重ねることができます。