【坐骨神経痛】座りっぱなしが招く坐骨神経痛のリスク

 

座りっぱなしの生活は、現代人にとって非常に一般的な状況です。しかし、長時間座っていることは私たちの健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。特に、座りっぱなしの生活は坐骨神経痛のリスクを高めることが知られています。坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることによって生じる痛みや痺れを伴う状態です。この動画では、座りっぱなしの生活が坐骨神経痛のリスクを引き起こすメカニズムや予防策について詳しく説明しますので最後までご覧くださいね。

坐骨神経痛を引き起こすメカニズムを今から5つ挙げていきます。

  1. 姿勢の悪化:長時間座っていると、体の姿勢が悪くなる傾向があります。特に、前かがみの姿勢や背中の丸まりは、腰椎や仙骨に負荷をかけ、坐骨神経痛のリスクを高めます。
  2. 筋肉の衰え:座りっぱなしの生活では、下半身の筋肉が十分に使われず、衰える傾向があります。特に、大腿筋や臀筋の衰えは、骨盤の安定性を損ない、坐骨神経の圧迫を引き起こす可能性があります。
  3. 血行不良:座っているときは、下半身の血液循環が悪化しやすくなります。血液の循環が悪くなると、酸素や栄養素が十分に供給されず、組織の修復や再生が妨げられます。これにより、筋肉や神経組織の炎症や圧迫が起こり、坐骨神経痛のリスクが高まります。
  4. 椎間板の負担:座りっぱなしの生活では、腰椎の椎間板に長時間負荷がかかります。椎間板は、体重の負荷や姿勢の変化によって圧迫され、坐骨神経を圧迫する可能性があります。
  5. 運動不足:座りっぱなしの生活は運動不足の要因となります。適度な運動不足は筋力や柔軟性の低下を引き起こし、腰部や臀部の筋肉の弱化を招く可能性があります。これによって、坐骨神経の圧迫や炎症が起こりやすくなります。
  6. モニターの使用:オフィスでの仕事やデスクワークでは、長時間コンピューターモニターやデバイスを使用することが一般的です。長時間のモニター使用は、首や肩の緊張を引き起こし、姿勢の悪化や腰部への負担を増加させる可能性があります。

座りっぱなしのリスクを軽減するためには、適切な予防策を取ることが重要です。以下は、座りっぱなしの生活で坐骨神経痛のリスクを軽減するための予防策です

  • 適切な姿勢を保つ:正しい姿勢を保つために、デスクや椅子の高さを調節し、背もたれや腰部のサポートを確保しましょう。
  • 頻繁な休憩と運動:長時間座っているときは、頻繁に立ち上がり、軽いストレッチや運動を行いましょう。筋肉の緊張をほぐし、血液循環を促すことが重要です。
  • デスク周りの工夫:デスク周りには生体力学を考慮したアイテムを導入しましょう。快適な椅子やデスクの配置、キーボードやマウスの位置調整など、身体に負担のかかる姿勢を改善します。
  • 適度な運動:日常生活に適度な運動を取り入れましょう。ウォーキング、ストレッチ、筋力トレーニングなど、下半身の筋力を強化し、柔軟性を高めることが重要です。
  • ストレス管理:ストレスは筋肉の緊張を引き起こす要因となるため、ストレス管理が重要です。リラックス法やメンタルヘルスのケアを取り入れ、心身のリラックスを促しましょう。
  • 適切な体重維持:適切な体重を維持することも重要です。バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせ、肥満や過体重を予防しましょう。
  • 予防的なストレッチとエクササイズ:特に下半身のストレッチと強化エクササイズを行うことで、筋肉のバランスを整え、坐骨神経痛のリスクを軽減できます。ヒップストレッチやハムストリングストレッチなど、関連する筋群を重点的にケアしましょう。
  • 定期的な休息:長時間の座りっぱなし作業の後は、定期的な休息を取ることも大切です。立ち上がって歩く、ストレッチをするなど、筋肉と血液循環の回復を助けます。

座りっぱなしの生活は坐骨神経痛のリスクを高めるかもしれませんが、予防策を取ることでそのリスクを軽減することができます。正しい姿勢、適度な運動、ストレス管理などを意識し、健康な生活習慣を整えましょう。

このページの作成者について

著者:和田俊二

~略歴~

早稲田摂陵高校~明治東洋医学院

業界歴33年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。

和田はり灸院