ランニングで痛めやすい部位とケアのポイント:違和感を感じたら早めの対処を!

マラソン大会が各地で開催されるこの季節、ランニングを楽しむ人が増えていますね。ただ、ランニングは体に負担がかかりやすいスポーツなので、特に初心者や久しぶりに走る人はケガのリスクに気をつけたいところです。痛めやすい箇所としてまず挙げられるのが、膝です。膝は走るたびに地面からの衝撃を受けるので、関節や周りの筋肉が疲労しやすく、腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)やランナー膝と呼ばれる症状が起こりやすいです。少しでも膝に違和感があるなら、無理に走り続けず休むことが大切です。

次に、足首も注意が必要な部分です。ランニングでは特に路面の傾斜や段差など、地面の影響を足首が強く受けます。普段あまり使わない角度で足首を捻ったり、バランスを崩して足首を痛めたりするケースがよくあります。違和感を感じたら、早めにアイシングして、腫れがないか確認するといいでしょう。

また、ふくらはぎの筋肉もランニングで酷使されやすく、特にスピードを上げた時や上り坂で力を入れすぎると、筋肉痛や肉離れの原因になります。急にスピードを上げたり、無理して長い距離を走ることは避け、ふくらはぎに張りを感じたらストレッチやマッサージでケアをしましょう。

そして、腰も見逃せません。ランニングの動きは、足だけでなく体幹を使うので、フォームが乱れると腰に負担がかかりやすくなります。腰痛を予防するためには、正しいフォームで走ることが大切です。特に体を反らせすぎたり、前傾しすぎたりしないように気をつけましょう。違和感がある場合は、休んで体幹を鍛えるエクササイズを取り入れるのもおすすめです。

痛みや違和感を感じたら、「少し休むだけで大丈夫」と思わずに、早めのケアを心がけましょう。体の声を無視せず、早い段階での対処が、ランニングを続けるためのカギになります。

このページの作成者について

著者:和田俊二

~略歴~

早稲田摂陵高校~明治東洋医学院

業界歴33年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。

和田はり灸院