顎関節痛と姿勢の関係と正しい姿勢の保ち方

 

顎関節痛は、多くの人々が日常生活で経験する不快な症状です。しかし、意外なことに、この痛みは私たちの姿勢と深い関係があることがわかってきました。正しい姿勢を保つことは、顎関節痛の予防や緩和に非常に重要です。この動画では、顎関節痛と姿勢の関係について詳しく説明し、正しい姿勢の保ち方についてお話しさせていただきます。

まず、なぜ姿勢が顎関節痛に関与するのでしょうか?姿勢の問題は、身体のバランスや筋肉の働きに影響を及ぼします。例えば、前かがみの姿勢を続けることは、首や背中の筋肉を過度に緊張させ、顎関節にも負担をかけます。また、頭や首の位置が前方に突き出している姿勢は、顎関節の正常な動きを妨げる可能性があります。このような不適切な姿勢は、顎関節の炎症や痛みを引き起こす要因となります。

正しい姿勢の保ち方は、以下のポイントに基づいています。まず第一に、背筋を伸ばし、身体のバランスを保つことが重要です。肩を後ろに引いて、胸を開いた状態を維持しましょう。また、頭と首を正しい位置に保つことも欠かせません。頭は背骨の真上にあるべきであり、首は軽く引き締まっている状態が理想です。このような姿勢を維持することで、顎関節への負担を軽減することができます。

さらに、姿勢と関連する重要なポイントとしては、デスクワークや長時間の座り仕事を行う人々に特に注意が必要です。長時間同じ姿勢を保つことは、筋肉の緊張やストレスを引き起こし、顎関節痛のリスクを高めます。定期的な休憩やストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張を緩和し良い姿勢を保つことが重要です。

デスクワークの場合、以下のポイントに留意することが効果的です。

まず、適切なデスクや椅子の使用が重要です。デスクの高さや椅子の座面の高さを調節し、正しい姿勢をサポートすることが必要です。また、背もたれやアームレストの位置も適切に調整しましょう。

次に、定期的な休憩と運動を取り入れることが重要です。長時間同じ姿勢を続けることは筋肉の緊張を引き起こし、顎関節痛のリスクを高めます。30分に1回のペースで立ち上がり、軽いストレッチや散歩を行いましょう。これにより、筋肉の緊張をほぐし、姿勢を改善することができます。

最後に、意識的な姿勢の維持が必要です。日常生活で姿勢に注意を払い、正しい姿勢を保つ習慣を身につけましょう。特に、スマートフォンやタブレットを使用する際には、首を前方に突き出すことが多くなりますので、意識して姿勢を正すようにしましょう。

このページの作成者について

著者:和田俊二

~略歴~

早稲田摂陵高校~明治東洋医学院

業界歴31年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。

和田はり灸院