腱板断裂は治らない?原因とセルフケア。

肩が痛くて上がらない、肩が夜中痛く寝られない、 じっとしていても、ある一定の角度のときに肩が痛い、腰に手が回らない、 腕が痛くて日常生活に支障が出ているなどの症状が続いている場合で40肩、50肩だろうと思っていたら実は肩の腱板が断裂していた。ということは意外とよくあることです。

今回はその肩腱板断裂についてお話しさせていただきます。動画の最後の方でセルフケアもお伝えしますので最後までご覧くださいね。

肩腱板とはローテーターカフともいって、肩甲骨の外側から上腕骨に付着する棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)、肩甲下(けんこうかきん)の総称です。肩腱板または回旋筋腱板とも呼ばれます。

このどれかの筋肉が断裂した状態が肩腱板断裂です。

肩腱板断裂のよくある悩みには以下が挙げられます。

1、激しい痛み: 肩腱板断裂により、急激な痛みが生じます。痛みは、運動や日常生活の動作にも影響を与え、患部を動かすことが難しくなることがあります。

2、機能の制限: 肩腱板断裂によって、肩関節の可動域が制限されます。腕を上げたり、物を持ち上げたりする動作が困難になります。

3、疲労感: 肩腱板断裂の場合、肩周りの筋肉が弱くなり、疲労感が生じます。痛みや機能の制限とともに、疲労感も日常生活に影響を与えることがあります。

4、睡眠障害: 肩腱板断裂により、寝返りを打ったり、横になったりすることが困難になる場合があります。そのため、睡眠の質が低下することがあります。

5精神的ストレス: 肩腱板断裂による機能制限や痛みにより、精神的なストレスを感じることがあります。仕事や日常生活での活動制限などがストレスの原因になることがあります。

これらの悩みには、適切な治療やリハビリテーション、ストレス管理などが必要です。早期治療を行うことで、症状の進行を防止し、生活の質を向上させることができます。

肩腱肩腱板断裂の原因は、肩関節周囲の筋肉や腱が過度のストレスや急激な運動によって受ける損傷です。以下は、肩腱盤断裂の主な原因のいくつかです。

  1. 加齢:加齢によって、腱が弱くなり、柔軟性が低下することがあります。
  2. 突然の強い力:急激な運動、転倒、事故などが原因で肩関節周囲の筋肉や腱に過度のストレスがかかり、破断することがあります。
  3. 長期間の過度の使用:肩関節周囲の筋肉や腱に長期間にわたって過度の負荷がかかり、繰り返し使用することによって損傷が生じることがあります。
  4. スポーツ活動:特定のスポーツ活動(野球、テニス、ゴルフなど)では、肩関節周囲の筋肉や腱に強い負荷がかかり、肩腱盤断裂のリスクが高くなります。
  5. 病気や疾患:糖尿病、関節リウマチ、肩関節周囲炎など、ある種の病気や疾患は、肩腱盤断裂のリスクを高めることがあります。

肩腱盤断裂を放置すると、以下のようなリスクがあります。

  1. 症状の悪化: 肩腱盤断裂を放置すると、症状が悪化する可能性があります。痛みや機能制限がますます重くなり、日常生活にも大きな影響を与えることがあります。
  2. 肩関節周囲炎の発生: 肩腱盤断裂を放置すると、肩関節周囲の炎症が発生する可能性があります。肩関節周囲炎は、肩の痛みや機能制限を引き起こす病気であり、治療が困難になることがあります。
  3. 肩関節の不安定化: 肩腱板断裂を放置すると、肩関節の不安定化が生じる可能性があります。肩関節が不安定になると、肩の機能が低下し、痛みや機能制限がますます重くなることがあります。
  4. 手術が必要になる: 肩腱盤断裂を放置すると、症状が重くなり、手術が必要になる場合があります。手術は、入院期間やリハビリテーション期間が必要なため、生活に大きな影響を与えることがあります。

以上のリスクから、肩腱板断裂を放置せず、早期の治療を行うことが重要です。

 

このページの作成者について

著者:和田俊二

~略歴~

早稲田摂陵高校~明治東洋医学院

業界歴33年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。

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