逆子(骨盤位)について参考書によると
妊娠末期の胎児は約95%は頭位であり、児頭か娩出されるが、3~5%は骨盤位で娩出される。
骨盤位がハイリスク妊娠として注目されるのは
1)前期破水を起こしやすい(40%)
2)周期長の大きい児頭が最後に娩出されるために、①軟産道の進展が十分ではないまま児頭が下降するので娩出に時間がかかること、②児頭娩出のさいに必ず臍帯を圧迫するため呼吸循環不全を起こす危険が大きいこと、
3)その他奇形、先天性斜頸、先天性股関節脱臼、下垂体性の低身長症が多いなど罹患率が頭位に比し高いことなどのリスク因子があるからである。
医学大辞典(南山堂)から引用。
上記のリスクを回避するためほとんどの場合は逆子が矯正されない場合帝王切開でのご出産という事になります。
骨盤位という呼称よりも逆子としての呼称の方が聞きなれた感じですが、和田はり灸院においても、この逆子(骨盤位)で鍼灸治療を希望してご来院される方がおられます。
妊娠28週を過ぎると骨盤位(逆子)の場合は担当医からそのことを告げられ逆子体操の資料を渡され自宅で行うように指導されます。ご来院される方のほとんどは最初この体操を頑張ってみるのですが上手くいかずに鍼灸治療を試してみようとなるみたいです。
当院が現在地に移転してから10年以上経過しますが毎年数名はこの逆子のご相談があり、臨床症例も40例以上になります。
逆子の施術において成否を分けるひとつの要因はできるだけ早く施術を行うという事です。日に日にお腹の中で赤ちゃんは成長していきますので小さい方がお腹の中で回りやすいからです。
逆子という事が判ったら出来るだけ早くご来院くださいね。
逆子の施術は足の小指の爪の生え際の外側にある至陰というツボが有名で当院でもそのツボにお灸をします。
このページの作成者について
著者:和田俊二
~略歴~
早稲田摂陵高校~明治東洋医学院
業界歴33年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。
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和田はり灸院でございます。