武蔵の「うつらかす」と施術の身体反応

施術をしていると、
ときどき不思議な反応が起きます。

こちらは軽く触れているだけなのに

患者さんの体が
すーっとこちらに寄ってくる。

無理に動かしているわけではなく、
むしろ患者さんは立ったまま安定しているのに
自然と体が同調して動いてしまう。

これは筋力で動かしているのではなく、
身体の中で起きている

反射的な姿勢調整
対人運動同調

の影響と考えられます。

人の神経系には
相手のリズムや緊張に影響される性質があります。

相手が力めばこちらも力む。
相手がゆるめばこちらもゆるむ。

つまり
身体は常に周囲と同調しながらバランスを取っている。

宮本武蔵が言った
「うつらかす」

という言葉は、

相手に力で勝つのではなく
自分の状態を相手に映して同調させること
だったのではないかとも言われています。

施術でも同じで、

強い刺激で変えるより
体が自然に同調する触れ方のほうが
変化が起きることがあります。

古武術と身体科学。

時代も分野も違いますが、
体の原理は意外と共通しているのかもしれません。

和田はり灸院