腰痛の原因 内臓疾患からも

内臓が原因の腰痛

 

<INDEX>

1)腰痛の原因となる内臓疾患

2)腎臓がんで腰痛だったN様

3)整形外科に通院中で激しい腰痛だったK様

4)子宮内膜症で腰痛も強かったE様

5)番外編 肋間ヘルペスで腰から背中にかけて激痛があったT様

6)まとめ

 

 

1)腰痛の原因となる内臓疾患

腰痛の原因として考えられるものには不良姿勢、日常生活の負担などがあげられますが内臓の異常が原因で起こる腰痛もあります。

内臓の異常が体表に痛みとして表れることもあり、腰部や背中にみられます。

消化器系の臓器の異常では胃・十二指腸潰瘍、胆石、胆嚢炎、膵臓炎などの場合に腰痛が起こります。

泌尿器系の臓器の異常では尿路結石、腎結石、腎盂腎炎、前立腺がんなどで腰痛が起こります。

婦人科系の臓器の異常では子宮内膜症や子宮がんなどで腰痛が起こります。

検査では異常がみられない臓器の不調も腰痛として表れる場合もあります。内臓も平滑筋という筋肉でできていますのでそれらの異常が腰椎や周辺の筋肉に影響を及ぼすことがあります。

 

 

2)腎臓がんで腰痛だったN様

院長(和田俊二)は平成9年5月に大阪の千里山という場所で鍼灸整骨院を開業しました。オープンしてすぐにご来院いただいたN様は、最近腰痛がひどいというお悩みでお越しになられていました。

ご近所ということもあり、週に2~3回のペースで通院していただきましたが、N様の腰痛は一向に回復するきざしがありませんでした。定期的に内科医院にも通院されているとのことでしたので内臓の病気があるなどとは考えてもいなかったのです。

2ケ月が過ぎたあたりでN様は一度大きな病院に行って調べてもらってくるからとの事で当院には来られなくなりました。

それから1ケ月くらいしてからご来院になられ、腎臓がんだったことを教えていただきました。施術所で借りていたテナントの2階に住まれていたN様が時々ベランダで外を眺めておられた姿を今でも思い出します。

 

 

3)整形外科に通院中で激しい腰痛だったK様

K様は赤穂市に住む親戚の紹介で近隣の市から来院されました。近くの整形外科に通院してブロック注射などもしてもらったそうですが痛みがおさまるどころか増々痛くなってきているとのことでした。

そんな状況だったので初回から、痛みがとても強い人にする施術を行いました。腰椎椎間板ヘルニアの発症直後の激痛の方でもその施術をすると半日くらいは少し楽になる場合が多いのですが、K様には全く効果がありませんでした。

3回施術をした後で何かちがう病気があるのかもしれないと思っていることをK様にお伝えしました。

それから半年くらいしてからK様のご親戚が来院されK様が「がん」だったことをお聞きしました。

 

 

4)子宮内膜症で腰痛も強かったE様

E様は月経時以外にも腰痛に悩まされていました。当時の私(和田)は助手としてお世話になっていた先生がクライオセラピー(冷却療法)をとても積極的に取り入れていた影響もあり、痛みが強いときは患部を冷却することをよくしていました。

開業したまだ間もない頃なので今から23年くらい前のことです。E様にも当たり前のように冷却療法を行ったのですが、E様の親戚には鍼灸師がいて、そのことを言ったら「何てことをするんだ」と怒られたそうです。

今でこそ私も妊活の人には体を冷やしていけませんよと言っていますが、当時はそんな人にも冷却療法をおこなっていたのです。

実はそのころの時代はテーピングと冷却療法は施術所業界ではちょっとした流行になっていました。

そんなこともあって次第に冷却療法はしなくなり、現在は急性外傷の処置に行うくらいです。

 

 

5)番外編 肋間ヘルペスで腰から背中にかけて激痛があったT様

内臓疾患ではありませんがヘルペスの発症する前に激しい疼痛がおきる場合もあります。

T様は腰から背中にかけて痛むので整形外科を受診しました。骨には異常がないとのことで痛み止めと湿布を処方されました。

痛み止めを服用しても痛みがおさまらないので当院に来られました。T様の腰から背中にかけて背骨の可動性は悪く背骨の横についている筋肉もガチガチでした。

痛みがはげしいので3日つづけて来院されましたが痛みはおさまりませんでした。

それから1週間くらいしてからT様から電話があり、あれから肋間の部分にポツポツ湿疹ができてきたので皮膚科に行ったら、ヘルペスと診断されたそうです。

ヘルペスの治療をしてもらうと腰から背中の痛みもなくなったそうです。

 

 

6)まとめ

何故かうまくいかなかったことの方がいつもでも覚えているようです。これらの経験を活かして、いたずらに通院を続けてもらうのではなく少しでも受診が必要だと思われる場合はそのことをお伝えするようにしています。

 

 

 

このページの作成者について

著者:和田俊二

~略歴~

早稲田摂陵高校~明治東洋医学院

業界歴30年。学生生活最後の年に交通事故に遭い大怪我をした経験があり、患者の立場になってみて、今まで以上に「結果の出せる施術」を追求する。交通事故の経験は痛みを感じにくい動作やセルフケアの研究につながる。漢方薬店を併設し東洋医学のトータルケアが可能な施術所を設立。思考錯誤を繰り返し開発した「スイッチ鍼法」は特許庁より商標登録の許可を受ける。